お前はマックイーンか!?<大脱走!>
2016/02/12
■いつもの温浴
我が家のベルツノガエルの温浴は、ベビー時代に使っていたプラケースと給湯器で設定できる最低温度(37度)のお湯を少し冷ましたもので実施しています。今ではベルツノガエルも随分と成長してきたので、現在使っているプラケースでは、やや小さくなってきた感がありますが、温浴用と限定してしまえばまだまだ十分活用できます。
■いつもと違うのは
昨日、ベルツノガエルがここ一週間ほどフンをしていなかったので排泄を促すため、いつものとおりプラケースを使って温浴をさせました。普段は帰宅時間が遅いので、温浴をさせている間はベルツノの体表の様子などをチェックしながら、しげしげと色彩の美しさを親バカのごとく眺め、仕事を忘却の彼方へ追いやるひと時を過ごしています。ただ、昨日はめずらしく早い時間に帰宅できたので、温浴させている間に夕飯を食べに行くことにしたのです。
■念のためゲージ周りに押さえを配置
食事に行くだけなので時間にして1時間少々の外出といったところでしたが、ベルツノガエルのサイズがそれなりに大きくなったこともあり、プラケースを倒さないよう押さえとなるものを配置して外出しました。ちょっと乱雑なひとり暮らしのテーブルなのでお見せできるようなものではないのですが、左が実際の画像です。ただ、この画像、実は帰宅した際にあわてて撮影したものなんです。
■お前はマックイーンか?
いま申し上げたとおりケースの画像は帰宅した時に撮影したものです。もちろん、出かけた時と全く同じ配置でケースも押さえのコーヒー豆入れなども動いていません。ところが、ケースの中を見てみるとベルツノガエルが居ないんです!ケース本体とフタ全体はカッチリと留まっていました。しかし、フタのフタ、画像でいうと緑のフタ枠に透明なフタがついているのですが、この透明なフタがカッチリと留まっていないのです。出かける際には、この透明なフタもカッチリと留めていたはずなんですが、ここの留めツメ(2つあります)が外れていて、透明なフタの部分がパッカリと開くようになっているんです。また、ケースの中はフンをタップリしていたようで水とウールマットが泥水のようになっています。
瞬時に、「こりゃジャンプしてフタを突き上げて脱走したな!」と判断し、大慌てで部屋の床を探しました。テーブルの下あたりに居るだろうと思いましたが、姿が見あたりません。 捜索範囲を少し広げてみると、テーブルの反対側に配置してあるカラーボックスの下にベルツノガエルの姿を無事に見つけることができました。直ぐにネットで拾い上げて体の様子を確認しましたが、特に外傷もなく、皮膚も乾ききった感じもしていませんでしたので安心しました。もとの飼育ゲージに移し、念のため、軽く霧吹きをしてあげて事なきを得た次第です。
しかし、プラケースも周りに配置した押さえのモノも動かすことなく脱走するとは思いませんでした。直ぐに気がついたから良かったものの、ケースが倒れていたり押さえのモノがテーブルから落ちていたりもせず、何ら脱走した痕跡を残していないのです。まさに名画「大脱走」のようです。ツノガエルを死なせてしまう事由の一つに脱走による乾燥死というのがありますが、本当にツノガエルのジャンプ力を侮ってはいけないことを実感しました。塩ビのパンチングボードや重量のない網フタを使っている飼育者の方は、外出する際、フタの上に何か重しになるモノを置いてからお出かけすることを強く推奨いたします。