ツノガエル達の人となり
2016/02/17
■ツノガエルの動物分類学的な位置づけ
カエルの動物分類学的な位置づけは、脊椎動物門、両生類、無尾目に属します。ペットとして飼われているツノガエルは、概ねベルツノガエル、クランウェルツノガエル、アマゾンツノガエルの3種になりますが、全てミナミガエル科に属し、アメリカ大陸の中米から南米にかけてのみ分布しています。クランウェルとアマゾンのハイブリッドであるファンタジーツノガエルなどもいますが、こちらは人為的に作出されたカエルですので、純粋に自然界には存在しないと思いますが、分類的にはミナミガエル科のカエルとしていいのではないかと思います。
■略歴?
【ベルツノガエル】
英名:Ornate Horned Frog
学名:Ceratophrys ornata
分布:アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジル
体長:8cm~14cm
【クランウェルツノガエル】
英名:Cranwell's Horned Frog
学名:Ceratophrys cranwelli
分布:アルゼンチン、パラグアイ、ボリビア、ブラジル
体長:8cm~13cm
【アマゾンツノガエル】
英名:Surinam Horned Frog
学名:Ceratophrys cornuta
分布:アマゾン川流域
体長:10cm~15cm
■棲息地の情報はやっぱり大事
ツノガエルを飼育する上で、動物分類学的位置づけや英名、学名などの情報は別にどうでもいい情報なのかもしれません。しかし、ツノガエル達が属するミナミガエル科のカエルはアメリカ大陸のみにしか分布しないことや、具体的な分布地域を把握しておくことは非常に重要なことだと思います。棲息場所の高度などにもよりますが、分布地域を把握し、その地域の気候を調べれば、飼育上どの程度までの低温と高温に耐えられるのか、また大よその生息環境なども想定できます。なかでもアマゾンツノガエルなどはアマゾン川流域ということですので、ベルツノやクランウェルよりも湿度が高い環境に棲息しているのでは?というような想定もできます。
飼育の実際では、日々、ツノガエルの様子を観察していれば何ら問題はないことだと思いますが、棲息地などの情報は決して無駄にはならない大事な情報だと思います。
<参考文献:Rep File(地上性カエル)、ザ・カエル>