なんで?同じメーカーなのに<乾燥イトミミズ>
2016/02/12
■新しい乾燥イトミミズを買いに
ベルツノガエルの餌(特にベビーサイズ)の一つに乾燥イトミミズというのがあります。フリーズドライになったイトミミズが1cm四方のキューブになっているもので、NUANCEさんでもお勧めの餌です。私も砂肝を与えるようになった今でも、乾燥イトミミズは補助餌として使っています。
先日、今まで使っていたものが底をつきそうになったので、新しいものを買いにいったところ、同じパッケージのものは無かったのですが、袋入りのものがあったのでそれを購入しました。 画像右側のものが今まで使っていたもので、左側のものが今回購入したものです。
■なんと使用感は全くの別モノ
パッケージの違いこそあれ、同じキョーリンの乾燥イトミミズなので中身は当然同じだろうと考えていたのですが、実際は全く別モノといっていいほどのものだったんです。
見た目は同じ1cm四方のキューブ形をしているのですが、その使用感が全然違うのです。どんな違いかといいますと、水を含ませた際の固形感というのが全く違っていて、今までの乾燥イトミミズと同じ感覚で水を含ませてしまうと、グチャグチャになってしまうのです。
今までのものは、一度、水の中にサッと通し、表面に付いた水分が中に浸透するまで少し間をおいてからピンセットで摘んで与えていたのですが、今回購入したものは同じようにするとピンセットで摘めないほどグチャグチャになってしまいます。
■新しい乾燥イトミミズへの対策
一つ目は、水をつけ過ぎたのか、あるいはキチンと圧縮されていないキューブをたまたま 掴んでしまったのかと思いましたが、二つ目も同じ状態になってしまいます。これは明らかにモノが違うと思い、水の含ませ方を変えてピンセットで摘める状態にしました。画像のとおり、ウールマットを使って一部が完全に乾燥している状態にしておくという対策です。
■調べてみたら全然違う
上記のような対策で無事に給餌は出来ましたが、どうも釈然としません。乾燥しているキューブの状態でも、どうもピンセットで摘んだ感じが違うのです。今までのものは、しっかりとした固形感があるんですが、今回のものはどうもフニャっとしています。
同じ乾燥イトミミズなのにどうしてこうも違うのかと思い、それぞれのパッケージを調べてみました。 すると使用原料の表示が全く違うのです!袋タイプの使用原料の部分が見えにくいかもしれませんが、今までのモノ(画像右側)は使用原料にイトミミズの他、各種ビタミンが表示されていますが、今回購入した袋タイプのものにはイトミミズとしか表示されていません。
つまり、今までの乾燥イトミミズは、イトミミズに各種のビタミン剤が添加された状態で型とりをしフリーズドライになっていたため、ビタミン剤がイトミミズどおしの間を埋める形となり、硬い固形体を形成していたようです。そのため水の浸透度がイトミミズのみのタイプよりも低く、水に浸してもキチンとした固形体を保っていたと推測できます。
ついでにもう一つの違いも見つけました。袋タイプの成分表と比較してみてください。粗タンパク質と粗脂肪をみてみますと、明らかに今まで使っていたものの方が高タンパク・低脂肪です。おまけにビタミンの有無もあります。
■購入するなら「乾燥イトミミズ(ビタミンタイプ)」
キョーリンという同じ会社から発売されている「乾燥イトミミズ」であるにも関わらず、こんなにも違いがあるとは思いませんでした。間違い探しではありませんが、パッケージの表面を見てみると今回のものは「乾燥イトミミズ」との表示しかありませんが、今までのものは「ビタミン・乾燥イトミミズ」と表示されています。他の違いは「Hikari」というHikariシリーズのブランド表示ぐらいでしょうか。
ベルツノガエルや他のツノガエルの餌として乾燥イトミミズを購入される方は、「乾燥イトミミズ(ビタミンタイプ)」を購入されることをお勧めします。