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本質

      2016/02/17

餌の安全性についての記事

haulerさんが、「餌の安全性について」という記事を掲載されました。ベルツノガエル以外のペットにおいても非常に参考となる記述ばかりです。

特に「人間の食べ物はペットに与えられない。」という項については、体積(体重)のある人間にとっては、ある成分や毒素の含有量が微量であっても、ペットにとっては多大な影響を与えるということがロジカルに解説されています。

人間とペットの体積、具体的には体重というか、それぞれの個体に占める水分量が全く異なるということを考えれば、すぐに気がつくことなのかもしれませんが、盲点となってしまうことが多いのではないでしょうか。また、野外採取した餌についての危険性の指摘もあります。

2項の「肉を生で与えても大丈夫なのか?」については、レバーなどを「生」で与える際の留意事項が解説されています。

私などは子供の頃に読んだ本に書かれていた「エスキモーの人達は生肉を食べることで必要なビタミン類を摂取している。」という記憶や「ビタミン類には熱を加えると破壊されてしまうものがある。」といった、にわか知識に基づき「生」で与えた方が良いだろうと考えておりました。

「生肉」の最たる特徴として「血」の存在があります。私は、この「血」の中に多くの栄養素が含まれていると考えていたのですが、「血」が腐敗しやすく、雑菌が繁殖している可能性が高いという指摘は全くもってそのとおりです。ベルツノガエル飼育で注意すべき事項の最たるものに、消化不良を起こさない餌(量も含めて)を与えるという事がありますが、個人的には生の方が消化が良いような気もしておりますので、今後、砂肝や牛レバーを与える際には、流水で表面の血を洗い流して与えるようにするつもりです。

レバーや砂肝の成分表

ちなみにレバーや砂肝に含まれる成分について、こちらを見てみましたが、レバーと砂肝を見てみると、トータル的には牛レバーの栄養素が勝っておりますが、カルシウム、鉄分、ビタミンB2は砂肝に軍配が上がるようです。

私の場合、ツノガエルに与えた後に残る肉の調理において、レバーよりも砂肝の方が簡単で美味しく作ることができる(あくまで自分の基準です)ので、砂肝を選択しております。

3項の「ビタミンについて」は少々難しいというか、特にビタミンD3の位置づけが素人には分かりにくいというのが正直なところです。

生物がカルシウムを吸収するにはビタミンDが必要で、確かビタミンDというのは自然界の何かに含まれているものではなく、人間などの生物が紫外線を受けて体内で生成するビタミンだったと思うのですが、ビタミンDを摂取過多=カルシウム摂取過多になるようです。
人間の場合、吸収できなかったカルシウムは尿等にて体外に排出されると記憶していたのですが、やはり小さなカエルの腎臓にとってはあまりよくないことのようです。

本質は何か

「過ぎたるは及ばざるのごとし」とはよく言ったものですが、ビタミンにしろカルシウムにしろ、与えすぎは良くないということですね。

haulerさんの記事の本質は、「ペットを飼うという行為において、我々人間が人間の尺度で物事を考えていると大きな間違いを犯す。」ということなんだと思っております。

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