オタマジャクシ成長の全過程!
2016/02/03
■ツノガエルのオタマジャクシが激変していく成長過程を一挙に掲載
昨年12月にNUANCEさんからやって来たクランウェルツノガエルのオタマジャクシ。
NUANCEさんでも「少々、不安だ。」と言っていた2センチというサイズのオタマジャクシがツノガエルに変態するまでの成長過程を一挙にご紹介させて頂きます。
少々、長くなりますが、到着時からツノガエルへと変態していく様子を記録した画像(それでも全てではありませんが・・・)と共にお楽しみ下さい。
◇平成18年12月10日(日)
昨年12月10日(日)にNUANCEさんで開催された「ツノガエル研究会」に参加し、オーナーブリーダーの大津さんにお願いして、特別に購入させて頂いた「藤紫」のペアからとったオタマジャクシです。
NUANCEさんを夕方6時過ぎに辞去し、電車に揺られながら宇都宮に到着したのは8時過ぎでした。
道中の温度変化(低下)が気にはなっていましたが、全く問題なくオタマジャクシは元気でした。到着時の体長は約2cmです。
◇平成18年12月12日(火)
到着から三日後、火曜日に会社から帰宅した夜0時過ぎ(正確には日付は13日)のオタマジャクシ。
この時点で1センチも成長し、3センチになっています。
◇平成12年12月13日(水)
翌日13日の夜8時過ぎのオタマジャクシ。
例え一日しか経っていなくとも、オタマジャクシは着実に成長しています。
正面からのカットですが、とても我々が見知っているオタマジャクシとは違っていて、何ともいえない表情があります。
◇平成18年12月14日(木)
翌日14日の午後9時過ぎのオタマジャクシ。
体が斜めになったアングルですが、既に3センチ5ミリほどの大きさに成長しています。
全長の大きさの変化も物凄いものがありますが、何と言っても頭とお腹から構成される「オタマ」の部分の成長の激しさに驚かされます。
同日、同時刻のオトボケ顔のショット。
見た目は小さな「フグ」としか見えません。
◇平成18年12月15日(金)
翌朝15日の午前7時のオタマジャクシ。
到着した12月10日から、たった5日で2センチだった体長が4センチと倍の大きさになっています。
◇平成18年12月18日(月)
週末を挟み、翌週月曜日の夜9時過ぎのオタマジャクシ。
投入しておいたアカムシが水質悪化と共に劣化していたせいか、お腹が少しへこんでいて餌を十分に食べていなかったのが確認できます。
この時点で約5センチ近くまで成長しています。
◇平成18年12月20日(水)
2日後の水曜日の朝、午前7時過ぎのオタマジャクシ。
18日の夜9時から実質的には一日半しか経過していないのに、5.5センチ以上にまで成長しています。
◇平成18年12月21日(木)
翌朝、午前7時過ぎのオタマジャクシ。
体長の大きさの変化はもちろんのこと、「オタマ部分」の大きさがドンドン大きくなっていく様子が手に取るように分かります。
斜めに写っていますが、既に6センチ弱の大きさまで成長しています。
◇平成18年12月26日(火)
週末を跨いだ翌週火曜日の朝、午前7時過ぎのオタマジャクシ。
週明けの月曜日は、社員の家族の不幸があったりとバタバタしていて、オタマジャクシの様子を見ることもなく就寝してしまいました。
翌朝、気が付いたらオタマジャクシに後ろ足が生えているのを発見し、大急ぎで画像にその姿を納めます。
体長も約7センチになっており、不在だった週末に後ろ足が生えはじめたのは確実です。
大事な瞬間を見逃してしまいました。
◇平成18年12月30日(土)
仕事納めも終わり、赴任先の宇都宮からオタマジャクシをビニール袋に梱包し、保温用のパネルヒーターも含めて東京に帰郷した年の瀬。
平成18年12月30日の夕方、午後6時過ぎのオタマジャクシ。
しっかりとした後ろ足も成長し始め、体長は約9センチと相変わらずの成長ぶりです。
この時既に、うっすらとグリーンの発色が確認でき、さらにツノガエル特有の背中の斑紋も微妙に見てとれます。
同日同時刻のオタマジャクシの横からのショット。
すっかり、ツノガエルのオタマジャクシと確認できる姿となっています。
目の部分はしっかりとツノガエルのように黒い瞳に金色というのが見てとれます。
正面からの顔は、やっぱりどう見てもオタマジャクシではなく、「フグ」そのものですね。
◇平成19年1月1日(月)
年が明けた新年、平成19年1月1日元旦の午前9時30分過ぎのオタマジャクシ。
体長も10センチ近くにまで成長し、体表にも凹凸感と斑紋がはっきりとしてきました。
この時点で「藤紫」の発色は無いだろうと確信できましたが、綺麗なグリーンが発色し始めています。
ツノガエル特有の斑紋が浮き出始めている様子と目の部分に注目して下さい。
目玉と頭部の成長にあわせ、ツノガエルがツノガエルたる由縁でもあるツノの成長が始まっています。
こちらも同日同時刻の別な角度からのオタマジャクシのショット。
この画像で捉えることができる特徴としては、オタマジャクシの尾の形が綺麗な流線型を描いているというものです。
小さい頃は、ほぼまっすぐな尾ビレなのですが、成長していく過程で、画像のような綺麗な流線型の尾ビレを形成していきます。
◇平成19年1月3日(水)
年が明けた元旦から2日経った1月3日の午前10時過ぎのオタマジャクシ。
体長そのものの大きな変化は無くなってきました。
大よそ10センチ強といったところでしょうか。オタマジャクシの傍らに横たわっているのは、スドーのスリム温度計Sになりますので、この温度計をお持ちの方は大よそのオタマジャクシのサイズを把握することができるのはないでしょうか。
こちらも同日同時刻のアップの画像。
綺麗なグリーンの発色が明確になるとともにツノガエル特有の斑紋もしっかりと発現し、斑紋の周りにある輪郭の色も明確になっています。
後ろ足もしっかりとしたものとなり、体色や斑紋もツノガエルの特徴がしっかりと出ていますが、前足はまだ生えていません。
ふてぶてしいというか、何と言うか・・
何とも言えない表情を見せてくれています。
こちらも同日1月3日ですが、約1時間程度経過した午前11時過ぎのオタマジャクシ。
1時間程度の差ではありますが、体のグリーンの発色は、1時間前のモノよりも明らかに鮮やかになっています。
◇平成19年1月5日(金)午前11時から午後1時過ぎ
2日後の1月5日、午前11時過ぎのオタマジャクシ。
とうとう前足が生えました!
NUANCEさんのところからやって来て26日後の出来事です。体つきや体色などは、すっかりグリーンクランウェルツノガエルの様子を呈していますが、口はまだオチョボ口でカエルとオタマジャクシの中間体といったところでしょうか。
生えたばかりの前足が弱々しく感じてしまうのは否めないですが、なんともユーモラスなツノガエルのオタマジャクシです。
この時点では、まだ尻尾の吸収は始まっていないようです。
更にユーモラスなオタマジャクシの姿です。
何と言ってもオタマジャクシの口元に注目です。ほとんどツノガエルとなりつつあるオタマジャクシですが、その口だけは、やや突き出し加減のオチョボ口になっています。
顔だけのアップを撮れば、やっぱり「模様が入った緑のフグ」としか見えないでしょう。
更に同日同時刻の別ショット。
こちらもオタマジャクシの口の部分に注目です。
良く見てみると、なにやら口元にヒゲが生えているような感じに見えないですか?
もちろん、ツノガエルのオタマジャクシが変態する過程において、口元いっぱいに小さいヒゲが生えるなんていうのは聞いたことがありません。
きっとオタマ時代の口からカエルの口に変化していく過程で、ポロリと取れると言われるクチバシというか歯の部分が前へ前へと押し出されている過程なのではないかと思っています。
餌の冷凍アカムシに囲まれて、すっかりご満悦です。ツノガエルのオタマジャクシは、その激変ぶりはもちろんのこと、こんな楽しい表情でも我々飼育者を楽しませてくれます。
こちらも同日5日の午後1過ぎ、大好物の冷凍アカムシをタップリと食べ、すっかりと満足しきってリラックスです。
ポヨ~ン。
◇平成19年1月5日(金)午後5時過ぎ
今夜から子供達と一緒に市のスキー教室に出発します。
帰ってくるのが、3日後の1月8日(月)の夜なので、不在時でもオタマジャクシが上陸できるように飼育ケージをセッティングしておきます。
上陸用のセッティングの詳細については、別途、ご紹介いたしますが、飼育ケージにウールマットとウールマットを押さえる小石を入れて、ケージの半分は水、半分は陸地を作ったに過ぎません。
陸地をキチンと認識してくれるかどうか、少々不安でしたが、オタマジャクシの本能を信頼することにしました。
飼育環境を一気に変えることになったのですが、陸地と水辺の合間でオタマジャクシはリラックスしてくれておりました。
相変わらず笑わしてくれる、ツノガエルのオタマジャクシです。
最も劇的な変化を迎えようとしているツノガエルのオタマジャクシですが、子供達と一緒のスキー教室に行かない訳にはいきません。帰ってくる頃には一体どんな姿になっていることか・・
◇平成18年1月8日(月)
スキー教室から帰ってきたのは、1月8日の午後8時過ぎ。ツノガエルのオタマジャクシは、すっかりカエルへと変身していました。
帰宅した際、飼育ケージ内は物凄い状態にまで水が悪化していたので、写真を撮るのも忘れて素早くプラケースでの水張り飼育へと変更します。
ポロッととれるオタマジャクシのクチバシをオタマ飼育の記念にしようと思っていましたが、そんな余裕はありませんでした。
まだ完全ではありませんが、尻尾もほとんど吸収されて、ツノガエルのオタマジャクシは完全に変態を終了したといってよいでしょう。
正面から撮った画像を見てみると、すっかり立派なグリーンクランウェルツノガエルとなっています。
平成18年12月10日に約2センチというサイズで我が家にやって来たツノガエルのオタマジャクシは、その激変ぶりとユーモラスな姿をタップリと楽しませてくれながら、29日間を経て、平成19年1月8日、無事にツノガエルへと変身してくれました。
オタマジャクシからカエルに変身してくれるまでに使用した冷凍アカムシ(クリーン赤虫)は1シート32ブロックの約半分となる15ブロック、特に餌を食べてくれなくて困るというような事態には遭遇しませんでしたので、温度管理と適度な水換えを敢行すれば、誰でも安心してオタマジャクシの飼育はできると思います。
また、その激変ぶりの凄まじさ、楽しさ、嬉しさは、実際にオタマジャクシからツノガエルへ育て上げた人しか解らないものだということを実感いたしました。
ベルツノガエルでもクランウェルツノガエルでも、個体の体色や模様などにコダワリがないのであれば、間違いなくオタマジャクシからのツノガエル飼育をお勧めします。
「まずはツノガエルを飼ってみたい。」という方は、絶対に後悔しないと思いますのでオタマジャクシから育て上げることも視野に入れてみては如何でしょうか。
■そして初給餌
オタマジャクシからグリーンクランウェルツノガエルへと変身した2日後の1月10日(水)午後9時過ぎ。
「最初はやはりメダカじゃないとダメかな?」と思いつつも、乾燥イトミミズをクランウェルベビーの目の前にポトリと落としてみたところ、何と元気に食らい付いてくれました。
尾っぽの部分は、今だオタマジャクシの面影を残すものの、しっかりと乾燥イトミミズでの初給餌に成功した次第です。