オタマジャクシの餌
2016/02/14
■ツノガエルはオタマジャクシ時代から肉食
カエルがオタマジャクシという幼生から、劇的な変化をともなってカエルへと変態するのは誰もが知っていることですが、一般的には食性もオタマジャクシ時代とカエル時代では異なります。
オタマジャクシ時代が雑食性で、カエル時代が肉食性になるのがほとんどですが、ツノガエルの場合は、オタマジャクシの時代から肉食性であるのが大きな特徴です。
■ツノガエルのオタマジャクシが食べなかった赤虫と食べた赤虫
他のカエルとは異なって、肉食性であるツノガエルのオタマジャクシの餌は赤虫が定番なのですが、餌用で販売されている赤虫には食べてくれるものと食べてくれないものがありました。
まず食べてくれなかった餌がGEXの「パックDE赤虫」です。
半生エサと表示があるように完全に乾燥している赤虫ではないのですが、見た感じでは、乾燥イトミミズのようにイトミミズをそのまま乾燥させたようなものではなく、赤虫の成分を抽出(すり潰した?)した上でビタミンなどを添加し、赤虫の形に再整形したような感じです。
餌の形は赤虫のように細長くなっているので、パッと見は赤虫を半乾燥させたような餌でしたが、我が家のオタマジャクシは食べてくれませんでした。
一方、オタマジャクシがガンガン食べてくれたのは、キョーリンの「クリーン赤虫」です。冷凍なので、熱帯魚ショップやペットコーナーのあるホームセンターには、概ね置いてあると思われるメジャーな冷凍赤虫です。
幅2cm×奥行1cm×高さ1cm程度のブロック状になっているもので、32ブロックが1パック(1シート?)となっているのが最小単位で、値段は近くのホームセンターで300円ちょっとでした。
「クリーン赤虫」は、その名のとおり生の赤虫をクリーンな状態にした冷凍赤虫のようで、キョーリンさんのクリーン赤虫開発秘話を読むと、飼育ケージの底一面に赤虫があるような状態でも、より安心して与えることができます。
約2cmというサイズで到着したオタマジャクシを、100円ショップのプラケースで飼っているという飼育環境では、1ブロックを半分にして投入し、水換えの際に新しく半ブロックを投入するといったスパンで与えています。
もう少しオタマジャクシが育った時には、弱らせたメダカなどを与えるのが良いのかもしれませんが、当分は冷凍赤虫で育てていこうと考えています。
ちなみにNUANCEさんでは、「パラグアイハガエルのオタマジャクシはディスカスハンバーグを食べるが、ツノガエルのオタマジャクシは食べてくれない。」とのお話がありましたので、ご参考にして下さい。