ベルツノ&クランウェルともに栄養強化
2018/11/10
■ツノガエル達の餌をより良いものへ
我が家のクランウェルツノガエルは到着当初から餌食いが思わしくなく、ベルツノガエルと比べると明らかに成長度が遅くなっていると思われます。拒食気味だったこともあって餌を食べてくれる頻度も、ベルツノガエルの成長期と比べて、少ないことが原因となっているかもしれません。
また、ベルツノガエルには、メダカや乾燥イトミミズの他に田んぼで捕まえたダルマガエルなども与えていたのですが、クランウェルツノガエルはメダカと乾燥イトミミズのみを与えていたということの影響も考えられます。
ベルツノガエルにしても、現在は鳥の砂肝にカルシウムパウダー やネクトン-REPなどの栄養補助剤を添付した餌をメインに、ワカサギを餌のバリエーションに加えているのですが、NUANCEで与えている「養殖用うなぎの人工飼料」など、栄養のバランスが良く、保管が楽な餌をバリエーションに加えたいとも思っておりました。
この度、ツノガエル達の餌を、より良い(と思われる)モノへと改善すべく、現在与えている餌にちょっと手を加えてみました。
■ツノガエル達の餌にレプトミンスーパーを配合
現在、ツノガエル達に与えている餌に加えたのは、ヌマガメの餌として定評のあるテトラのレプトミンスーパー です。
実は当初、まだあまり大きくなっていないクランウェルツノガエルが、そのまま食べてくれそうな大きさのレプトミンを物色しているうちにパッケージに写っている形と大きさで、普通のレプトミンではなくレプトミンスーパーにしただけなのですが、結果としては粒が小さすぎて、クランウェルツノガエルも餌として認識してくれなかったという実状があったりします。しかし、折角、買って来たレプトミンを何とか食べさせることが出来ないかと考えあぐねた末に、現在、与えている餌に手を加えてレプトミンと一体化させることが出来ました。
■乾燥イトミミズとレプトミンの一体化方法
具体的にどうようにしてレプトミンと今の餌を一体化させるのかをご紹介します。
まず、乾燥イトミミズとレプトミンの一体化ですが、はじめに水を張ったコップか何かにレプトミンを入れて、数分間、そのまま水を吸わせます。
レプトミンに水を吸わせるとクニャクニャになりますので、ピンセットでやさしくツマミ上げ、乾燥したまま(これポイントです)の乾燥イトミミズの上に乗せ、ピンセットで柔らかくなったレプトミンを押し付けるようにして一体化させます。感覚的には「塗りつける」といった感じです。
乾燥イトミミズに水分を含んで柔らかくなったレプトミンスーパー2粒を塗りつけると、左の画像のような感じになりますので、そのまま数分間放置しておきます。
すると、レプトミンの水分を乾燥イトミミズが適度に吸収していき、うまい具合に乾燥イトミミズとレプトミンが一体化してくれるのです。
この乾燥イトミミズとレプトミンが一体化した餌を、いつもどおりにクランウェルツノガエルの目の前に落としてあげると、塗りつけたレプトミンが剥がれることもなく、一体化したままで捕食させることが出来ました。
■砂肝とレプトミンの一体化
一方、ベルツノガエルのメイン食である砂肝とレプトミンの一体化は非常に簡単です。
以前、「調合!?」でもご紹介したhaulerさんの方法がそのまま使えます。冷凍保存してある砂肝をお湯で解凍した後に包丁で切り込みを入れ、その切り込み部分にレプトミンスーパーを1粒1粒押し込んでいくのです。
この時のコツと言えば、包丁で切り込みを入れる際に包丁の先が砂肝を突き抜けないように切り込みを入れるということです。感覚としては、手羽先餃子を作る時のように、片方のみに包丁を入れて中の具を詰めていくといった感じといえばよろしいのでしょうか。
このレプトミン入り砂肝を作る際は、レプトミンスーパーは水を含ませることなく硬いままで詰め込んでいくのですが、詰めていく過程で砂肝が吸い込んだ水分をレプトミンが吸収して柔らかくなってくれますので、考えている以上の粒を詰め込むことが出来ます。
当然といえば当然ですが、こちらの餌も見事にベルツノガエルが食べてくれましたので、今までの砂肝だけの餌よりも栄養的には随分と改善されたと思っています。
ツノガエルに与える餌は、栄養を十分に蓄えさせたコオロギが一番だろうという意見は十分理解しているのですが、コオロギをストックすることなく、管理が楽で栄養価のあるツノガエルの餌として、こんな工夫をしてみても良いのではないかと思っています。