ツノガエルの足の長さと飼育ケージ
2016/02/14
■ツノガエルの強靭な後ろ足
ベルツノガエルやクランウェルツノガエルの普段の様子は、置き物のように鎮座している姿が殆どなので、餌に飛びついた瞬間の後ろ足の長さに驚かれる方は多いようで、その長い後ろ足の画像なども色々なサイトで掲載されています。
また、普段は2頭身のダルマさんのようなツノガエルが、長く、強靭な後ろ足を使ったジャンプで指に食らいつかれた経験を持つ方も多いでしょう。
■実は前足も長いんです
長く、強靭な後ろ足から繰り出されるジャンプ力は実に驚くべきものがあり、私の場合は、温浴中にプラケースに入れていたベルツノガエルがキッチリとしめたフタを弾き飛ばして脱走をされたという経験があるほどです。
しかし、思いのほか長いのは後ろ足だけではなくて、ご覧のとおり、実は前足もツノガエルは長いのです。
基本的にカエルのジャンプ力というのは、後ろ足の長さに比例して大きくなると思うのですが、ジャンプした後の「着地」のこと考えると、当然ながら前足も長くなり、着地の衝撃を和らげる力が必要となるのでしょう。
■ツノガエルの飼育ケージは一考が必要?!
ベルツノガエルやクランウェルツノガエルなどの魅力の一つに、ツノガエルの大きさに比べて、それほど大きくない飼育ケージで飼うことが出来るというものがあります。
これはツノガエルが普段からあまり動き回らない、待ち伏せ型のカエルであることに起因するものなのですが、ツノガエルのジャンプ力を考えると、幼体は別として、1年以上育てたツノガエルの飼育ケージの大きさは、ある程度高さが確保できるモノの方が良いのかもしれません。
「旧まりむしさん家の徒然日記」にもツノガエルを小さな飼育ケージで飼い、適度な運動ができる環境がない状態だと「骨代謝性疾患」になるのではないか、との記事が掲載されています。
どのくらいのサイズがあれば良いのかは分からないというのが実情ですが、丸1年以上飼育している我が家のベルツノガエルの大きさとジャンプ力を考えると、少なくとも30cm四方以上の大きさがあった方が良さそうなのではないかと思っている次第です。