い~い湯だな!<便秘と温浴>
2016/02/12
■ツノガエルの持病?
気温が低くなってきたのと同時にツノガエルが便秘気味になっているとの投稿がツノガエル関連ブログで増えてきているような感じです。ベルツノガエルをはじめツノガエル達は長期間、便秘というかフンをしないことが珍しくありません。
1~2週間、さらには1ヶ月近くもフンをしないこともあるツノガエルですが、やはりカエル特有の「突然死」を恐れる飼育者としては、餌を与えた日から1週間程度以内にフンをしてくれないと不安になるものです。
■温浴は何度ですればいい?
そういった便秘気味になった際には「温浴」が有効であるといわれ、実際、我が家のベルツノガエルも温浴させると、概ねフンをしてくれているのが現状です。
ただ、「温浴」と一言でいっても大体が「ぬるま湯」という表現で、具体的に何度ぐらいの「ぬるま湯」で実施すれば良いのか分からないというのが実際のところではないでしょうか。
私の場合も実際に何度で温浴させればいいのか分からず、当初は、結構、慎重にことを運びました。
なにせ人間が感じる「ぬるま湯」とカエルが感じる「ぬるま湯」では温度に関する敏感さがまったく異なるでしょうし、「ぬるま湯」に直接接する表皮の構造も全く異なります。
■我が家の温浴温度
我が家のベルツノガエルが「たまご」という内容表示でNUANCEさんからやってきたのは平成17年7月7日の七夕です。7月、8月という夏の間、ウールマット飼育と赤玉飼育いう環境でベルツノガエルが経験している最高水温は32度ぐらいでした。
ですので、当初は水温計を使って、沸かしたお湯と水道の水を混ぜて30~32度の「ぬるま湯」をキッチリと作って「温浴」をさせていました。
今は給湯器の最低設定温度である37度のお湯を直接プラケースに注ぎ、1~2分間放置した後にベルツノガエルに入浴してもらっています。実際に温度は測っていませんが、プラケースに注いだ後、少しの間放置することで実際の温度は32度前後になっていると思います。
本当は季節変動による外気温の変化も考慮した「ぬるま湯」を作って温浴させるのがいいのかもしれませんが、30度前後であればカエル達にも問題ない温度なんだと思います。
■温浴と飼育ケースの水換えはセットですよ!
温浴をさせると便秘気味のツノガエル達の「お通じ」が良くなるのはなぜなんでしょうか。
暖かい水に浸ることで体温が上がるとともに消化器官などの内臓の動きも活性化し、いい意味での刺激となってお通じが良くなるということもあると思います。
もう一つ重要なのは、新鮮な水、すなわち清潔な環境に置かれるということもあると思っています。カエルは自分の皮膚から水分を補給しますが、自分のオシッコやフンで汚れている水に浸っているようでは自分で自分の首を絞めることになります。最悪のケースは有名なレッドレッグ病(赤肢病)を発症し、死亡してしまいます。
カエルは環境動物とも言われるぐらい自分の周りの環境に敏感ですので、汚れていると感じたらこれ以上汚すまいとしてフンをしないという自衛手段に出ているんだと思います。これは自分の周りの水が飲み水にもなる水棲ガメも同様で、水棲ガメは必ずと言っていいほど、水換えをするとオシッコやフンをします。
「温浴」でフンをしたからといって安心せずに、必ず同時に飼育ケースの水換えをしてあげて下さい。子供時代にお風呂でオシッコしてしまった経験ないですか?その時お風呂のお湯の透明度が変りましたか?
見た目が透明で綺麗でも実際は汚れているのが飼育水なんです、温浴と水換えはセットで行いましょう。
(関連記事:お留守番は無事終了、もう一つの温浴<ビタミン浴>)
注:訂正記事有り
ツノガエル飼育において30度以上の温度での温浴というのはかえって具合が悪くなり、適温にて飼育水を換えてあげるだけで十分との獣医さんのお言葉がありました。詳細はこちらの記事「誤り判明!<温浴の温度とビタミン浴>」をご参照下さい。