余談＜餌の餌＞
2016/02/17
■カーボローディング
実は昔々の大学時代にトライアスロンなんてのをやっておりました。ご存知のとおり、かなりの長時間にわたり運動してますので、レースの途中でエネルギーを補給しないと体が動かなくなってしまうのですが、練習期間中においてもレースに絶えられる体にする必要があります。その中でカーボローディングというのがありまして、要は摂取した炭水化物をいち早くエネルギー源となるブドウ糖に変えられる体にするというものです。
■スズムシの実績
今年の夏、我が家の息子が近所の病院でスズムシを貰ってきたのですが、その時使ったのが、クワガタ用の余った昆虫マットと昆虫ゼリーでした。ツノガエルの餌としてコオロギをストックしている方も多いと思いますが、ストックの期間で重要になるのが水分の補給だと思います。普通はフィルムケースに水と綿を入れるなどして、コオロギが水分を取れるにしていると思うのですが、クワガタ用の昆虫ゼリーがかなり有効ではないかと思ってます。昆虫ゼリーは水分もありますし、そうそう腐ることもないですので、我が家のスズムシには非常に有効でした。
■餌の餌は栄養分
皆さんが与える餌のコオロギなども買ってきたばかりを与えるとコオロギ自身にあんまり栄養がない状態なので、ある程度餌を与えてからカエルに与えていると思います。普通は餌コオロギ専用の餌や熱帯魚などの人工飼料をお使いだと思いますが、実はクワガタ用の昆虫ゼリーにはメスに卵を産ませる体力をつけるための「高タンパクゼリー」なんてのもあるんです。もともとオオクワガタなどの昆虫用ゼリーですから、コオロギにも悪い餌ではないと思います。クワガタ用の高タンパクゼリーを与えたコオロギは栄養たっぷりのカエルの餌になるでしょうし、卵も沢山産むようになるのではないでしょうか。（そもそもオオクワガタにそういう作用を求めた結果の餌ですから）つまり、餌の餌に栄養分たっぷりのものを与えて栄養価を上げるローディングです。
■わざわざ買う必要はないかもしれませんが
クワガタ用の高タンパクゼリーをわざわざ購入する必要はないのかもしれませんが、もしクワガタ用に購入した昆虫ゼリーが余っているようであればコオロギ達の良い餌になると思います。少なくとも我が家のスズムシでは良い餌になりました。ちなみに、クワガタ飼育では活動が低下し、あまり餌を食べなくなるけど餌は置いておいた方が良いという時期には、腐りにくい人間用のコンニャクゼリーや小さなカップゼリーを置いておくことが推奨されています。今回はカエルの話ではないですが、餌の餌の余談でした。