ハバネロの蔵

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ベルツノガエル

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英名:Ornate Horned Frog あるいはBell's Horned Frog
学名:Ceratophrys ornata
分布:アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジル
体長:8cm~14cm

ベルツノガエルは、背中がグリーンの下地に黒の斑紋が入り、頭部や背中の一部に赤、グリーンの背中からお腹にかけては黄、と非常に派手な色彩をもったカエルです。
英名の「Ornate Horned Frog」の「Ornate」は、「華麗な、飾り立てられた」という意味であり、このベルツノガエルの派手な色彩を表しています。
もう一つの英名「Bell's Horned Frog」は、ベルツノガエルを新種のカエルとして論文発表をした「Thomas Bell」という人の名前に由来し、和名の「ベルツノガエル」は、こちらからきています。

私が知る限りでは、日本のペット市場に初めて登場したのは1982年頃で、その派手な色彩と特徴ある姿から一気に人気が沸騰し、現在でもツノガエルの中で人気が高く、最もポピュラーなツノガエルです。
欧米及び日本国内においても商業ベースの繁殖に成功しており、現在流通しているベルツノガエルはほぼ全てがCB個体(Capative Breed の略で飼育下で繁殖した個体のこと)という、自然保護という観点からは、理想的な供給状況となっています。
私の記憶では入荷当初の卸値が2万円程度で販売価格は3~4万円でした。
CB個体が流通している現在では、5千円前後の価格で販売されていますが、特に赤の発色が著しい個体は「赤ベル」と呼ばれ、販売価格も高く設定されています。

しかし、商業ベースでのCB個体が供給される中で、クランウェルツノガエルとの交雑(ハイブリッド)も進んでいる現実もあり、現在流通しているベルツノガエルを数世代前までに遡ると、どこかでクランウェルツノガエルの血が混じっているとも言われています。
このように流通している全てのベルツノガエルが純血ではないという意見もありますが、交雑種には「赤」の発色が無く、「赤」の発色があるベルツノガエルであれば交雑種ではないという意見もあります。

どちらの意見が正しいのかという議論はありますが、あくまでも飼育者個人の納得性の問題であると言えますので、個人的には、ベルツノガエルの派手さの特徴でもある「赤の発色の有無」で一つの判断をするという立場を取るのが、飼育者の精神衛生上も良いのではないかと思っています。
ただし、「赤」の発色もなく、明らかに交雑種と思われる固体を平然と「ベルツノガエル」あるいは「純血ベルツノガエル」として販売している事例も多いですから、他の方から「それはベルツノガエルじゃないよ。」と言われて不愉快な思いをしそうな方は、自分なりの判断ポイント(赤の発色や頭部の形状など)をハッキリさせてから個体を購入するのが良いでしょう。

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