新たな展開!わらしべ長者?
2016/02/12
■オオクワの幼虫をもらったぁ?
先週末は土曜日に仕事が入ったため自宅に「戻るのは土曜日の夜」となる電話をしたところ、小3の長男が電話にでて「パパ、コクワの幼虫あげたらオオクワの幼虫をもらったよ!」と嬉々として話します。内容を確認してみると、初めて遊んだ友達に先日割り出しをしたコクワ(もしかしたらミヤマ)の幼虫をあげたら、何とその友達がお礼にといってオオクワの幼虫をくれたということなのです。
長男には、友達がオオクワの幼虫を持っていることを知っていて交換をお願いしたのか?と問い正すと、単純にコクワの幼虫が10匹以上とれたのでプレゼントしたら後からオオクワの幼虫を持ってきてくれた、とのことです。まあ、実物を見た訳ではないので、もしかしたらこちらと同じくコクワの幼虫かコガネの幼虫かもしれないなとも思っていましたが、帰ったら菌糸ビンを買いに行く約束をして電話を切りました。
■とりあえず菌糸ビンを
東京の自宅に戻り、息子にもらったモノを見せてもらうと、それは結構な大きさの円筒形のケースに発酵マットが入ったものでした。外側から見てみても幼虫の姿は確認できなかったのですが、既 に息子は菌糸ビンに入れる気マンマンです。幼虫の姿を確認してからでも良かったのですが、息子は「絶対にオオクワの幼虫だ!」と言い張るし、折角、友達に譲ってもらったものですので菌糸ビンを近所の奈良オオクワセンター東京店で購入してきました。
■こっ、このサイズと顔は!
早速、友達からもらった円筒形のプラケースを広げた新聞紙の上で逆さまにし、中の発酵マットを注意深くほぐしてみると、なんと間違いなくオオクワのサイズと顔(牙は直線的)をした幼虫が出てきたのです。「おぉー、これは間違いなくオオクワだ。友達にもう一度お礼を言っておけよ!」と息子と一緒に大喜びです。
ところが、この幼虫、どうも様子が変です。見た目も茶色いですし、全然動かないのです。幼虫を刺激をしないようにスプーンで拾いあげてみると、何とこの幼虫は死んでしまっていました。
金曜日に息子が貰った時には色も白く、間違いなく生きていたということでしたので、息子に貰ってきた後に何かやったか?と聞いてみたところ、どうもマットが乾燥していると思い、かなりの量の霧吹きをしたようです。たしかにマットはかなり湿り気を帯びていたのと、ケースの底近くにこの幼虫はいたので窒息してしまったようなのです。息子と一緒にがっくりしてしまいましたが、息子にはいい経験になったと思い、あまり強く注意しないようにしておきました。
■まさか!
貰った幼虫が死んでしまっていたのでガッカリしていると、息子が「もしかしたらもう一匹いるかもしれない」と言い出します。そんなに居るわけないだろうと思いながらも発酵マットをもう少し崩してみると、なんともう一匹、幼虫がいたのです!
サイズこそ最初に見つけた幼虫とは比べ物にならない大きさでしたが、顔を見てみると本に載っているオオクワの幼虫と同じ顔の同じ直線的な牙をしています。
「やったぁー!」と大騒ぎする息子と一緒に、慎重に菌糸ビンに投入し、無事、菌糸ビンの中に潜っていく幼虫を確認しました。
■ブリーディングとは言えないけれど
かくして、コクワの幼虫はオオクワの幼虫に、わらしべ長者のように変身したのです。まだまだこれからの管理が重要だと思いますが、一度あきらめたオオクワブリーディング?はコクワのブリーディングとともに継続することとなったのです。