オタマ飼育を踏まえた保温器具の選定
2016/02/14
■ツノガエルのオタマ飼育での保温器具
ベルツノガエルとクランウェルツノガエルに加え、新たに藤紫のオタマジャクシを迎えた我が家の状況です。
ベルツノガエルの20cmキューブ水槽にはピタリ適温2号にて、クランウェルツノガエルのプラケースには、楽天カードのポイントにて無料でゲットしたマルチパネルヒーターミニにて保温をしてた訳ですが、プラケースを横置きから縦置きに変更し、各ケージの位置を少しづつスライドさせることで、オタマジャクシを保温できるようにしてみました。
クランウェルツノガエルとオタマジャクシのプラケースには、アルミホイル作戦にて熱伝導効果をあげていますが、冬の寒い時期を迎え、オタマ用のプラケース内の水温を何度まで確保できるのかが問題です。
実際に温度を確認してみて、保温力が弱いようであれば最近発売されているデザイン性の高い小さなオートヒーターを購入するつもりでした。
■マルチパネルヒーターの実力
我が家で使っているマルチパネルヒーターは最も保温面積が小さく、出力も低い「マルチパネルヒーターミニ」ですので、温度設定ツマミは最も高い温度設定である「H」にして、実際にどの程度の温度になるかを確認いたしました。
クランウェルツノガエルのウールマット飼育という水量が少ないケージを保温する際には、中間温度設定である「M」の位置よりも、やや「H」寄りという位置で、26度前後を保っていたのですが、水量のあるオタマジャクシのケージの場合、一体、どのくらいの温度を確保できるのかというところです。
我が家の状況としては、栃木県宇都宮市という関東圏では寒冷地といえる地理、建物は鉄筋コンクリートの集合マンション、部屋は建物1階のワンルームという状況です。
12月の中旬現在、温度が最も下がっている朝の室内温度は12度前後ですが、オタマジャクシのケージ内の水温は26度に保たれていました。
宇都宮では1月下旬から2月上旬が最も冷え込む時期ではありますが、単純計算で部屋の温度が6度となってもオタマの水温は20度を確保できることになります。
■マルチパネルヒーターの再評価
東京などの首都圏以南では、真冬の時期でも室内温度が6度以下となることはないでしょうから、ツノガエルのオタマジャクシをプラケース小で育てる場合、熱帯魚用の小さなオートヒーターなどを準備する必要もないでしょう。また、私のところにあるマルチパネルヒーターは一番出力の低い「ミニ」(8W)ですから、「マルチパネルヒーターM」(14W)や「マルチパネルヒーターML」(16W)といった出力の高いものであれば、さらに安心できると思います。
以前、マルチパネルヒーターの評価を掲載いたしましたが、変態後のツノガエルの飼育だけではなく、オタマジャクシを育てるという飼育シーンにおいてもマルチパネルヒーターで十分まかなえるといえると思います。
オタマジャクシの飼育から変態後のカエルの飼育まで、ツノガエルを飼う時の保温器具としては、マルチパネルヒーターが万能の保温器具であると言えそうです。