水槽の水アカ?を除去する方法
2016/02/14
■飼育ケージの落ちない水アカ?
水槽もしくは飼育ケージを綺麗な状態に保つために、最も苦慮するモノといえば何を思い浮かばれますか?
アクアリストの方なら、まず水槽の苔対策を思い浮かべるのではないでしょうか。
ただ、水槽内の壁面に生えた苔はスポンジなどでキッチリ洗えば除去することが可能です。私の経験から致しますと、水槽もしくは飼育ケージを綺麗な状態に保つために一番厄介なのは、水面付近に付着する白く頑固な水アカのようなものだと思っています。
ベルツノガエルでもクランウェルツノガエルでも、はたまたアマゾンツノガエルの場合でも、多かれ少なかれ、飼育ケージには一定量の水が注入されていると思います。
ツノガエルの飼育ケージの場合は、熱帯魚水槽のように大量の水が入っているわけではないので、苔の発生に手を焼くようなことはないのですが、常に水面の位置となる部分には、熱帯魚水槽と同じように、白く頑固な水アカのようなものが付着してしまってスポンジなどで擦っても落ちない状態の方も多いのではないでしょうか。
この「水アカのようなもの」の正体は、注入した水分(水道水)に含まれているカルシウムなどの塩基が結晶化して、水槽や飼育ケージの壁面に付着しているものなのです。水分の蒸発に伴ってカルシウムなどの塩基が結晶化したものが、ガラス水槽の壁面に付着しているものですので、いくらスポンジで擦っても、この汚れはあくまでも硬く、しっかりとこびり付いてしまって落ちないんです。
■飼育ケージの壁面に付着したカルシウムを落とす!
これが我が家のベルツノガエルの飼育ケージに、こびり付いたカルシウムなどが結晶化したものです。ちょっと確認しずらいかもしれませんが、ガラスの壁面が白く曇っている部分があると思います。
我が家の場合は、ちょうどレイアウトの抗火石のフチに沿うような形で飼育ケージの背面に付着しています。
これでも台所用のスポンジでゴシゴシと洗ったにも拘らず、どうしても落ちなかったものです。では、この汚れを落とす方法がないのかと言えば、あるのです。
どのように落とすのかといいますと、「お酢」を使って落とすのです。
もともと水分に溶けていたものが付着したわけですから、自然と溶けるまで水に漬けていれば落ちるとは思いますが、我々としては長い時間を経て付着したものを短時間で落としたいわけです。
そこで登場するのが食用の「お酢」と姿をした酸なのです。
汚れた場所をお酢の力で溶け易くし、汚れを落とすわけですが、白い汚れは、いつも水面となっている部分、つまり、水槽の壁面に付着しますので水槽一杯にお酢を入れるわけにもいきません。そこで2番目の画像のようにティッシュにお酢を含ませて、汚れのある壁面をカバーするようにしておきます。
この状態で約10分ほど(あまり時間が無かったものですので・・)した後に、台所用スポンジでゴシゴシと洗った後が次の画像になります。
画像をクリックして頂けると本来の解像度になりますので、最初との違いが解って頂けると思います。
今回は、少々時間が無かったことと、レイアウト岩に隠れてしまう部分だから、ということで、お酢を付けた状態の時間を約10分程度しか取りませんでしたが、時間に余裕を持って小1時間程度、お酢をつけた状態の後でキチンと洗えば、もっと綺麗になると思います。
今まで飼育ケージの頑固な汚れに悩ませれていた方は、一度、お酢の力を信じて使ってみて下さい。きっと、思っていた以上に、あの頑固な汚れが落ち易くなって、今まで以上にツノガエル達の飼育ケージを綺麗にすることが出来ると思いますよ。