6年前のアクアテラリウム水槽
2016/02/14
■昔のアクアテラリウム水槽
我が家のベルツノガエルの飼育ケージは、20CMキューブ水槽に小型水中モーターフィルターを仕込み、加工が容易な抗火石を用いることで簡易テラリウム水槽にしてますが、カブトニオイガメも45cm水槽でテラリウムにしていましたし、小型魚&エビを飼っていた小型水槽でもアクアテラリウムにしていました。
週末、東京の自宅でパソコン内のファイルを整理していたところ、6年前にスカーレットジェムとビーシュリンプをタンクメイトとしていたミニアクアテラリウムの画像ファイルが出てきましたので、ウーパールーパーことメキシコサラマンダーやアフリカツメガエルなど水棲の両生類の飼育環境にも応用できるのではないと思い、ご紹介させて頂きます。
このミニアクアテラリウムの仕様は、ハバネロお得意の20cmキューブ水槽にテラリウム構築用の水 中小型モーター式底面フィルターであるティポイント6i を仕込み、底材はハイドロサンド、流木で陸上部を作っています。
陸上部となっている流木の上に排水パイプを数箇所取り回し、その上から底面フィルター用のウールマットをカットしたものを敷き、赤玉土を乗せて植物を配置できるようにしてあります。
陸上部に配した植物は、プミラやアジアンタムなどの水に強いハイドロカルチャー用のミニ観葉植物を、向かって左側のスパティフィラムは水中モーターの上にポットごと乗せてあります。
熱帯魚や両生類などを飼う場合、生体そのものの姿の楽しさ、美しさというものがありますが、やはり飼育する環境そのものもインテリアとして楽しめるレイアウトを施したいものです。
■ティポイント6iを使う時は25cm以上のキューブ水槽で
このアクアテラリウムに使った循環装置は、ティポイント6i という小型水中モーター式の底面フィルターで、テラリウムの陸上部数箇所に水を回すための分水パイプなどが付属しているものです。底面ろ過用の底面の部分は2枚が一組になっているのですが、キューブ水槽で使う場合は1枚のみを使用します。
ところが、20cmキューブですと底面部分を1枚にしても上手く収まらないので、大型カッターなどで1cm~2cmほどカットする必要があります。大した加工ではありませんが、陸上部分をある程度確保するためにも25cm以上のキューブ水槽を用いてストレス無くセッティングできるようにして、排水パイプの取り回しや観葉植物の配置などに時間をかけられるようにした方が良いと思います。
■アクアテラリウムで自分だけのインテリアを
ハイドロカルチャーなどの観葉植物と様々な形をしたガラス鉢を用いて素晴らしい観葉植物インテリアを作る方は多くいらっしゃいますが、水槽というものを出発点として水の中の景色と陸上の景色の両方を一つの空間に収め、さらにその空間には生物が暮らしているというアクアテラリウムにアプローチできるのは我々だけの特権なのかもしれません。
また、熱帯魚などの魚類の場合は、流木にアヌビアス・ナナやミクロソリウムを活着させたものを配置したり、様々な水草を使って見事な水中庭園を作りあげる水草レイアウト水槽などが主流ですが、水中の景色と陸上の景色を合わせ持つアクアテラリウムには水草レイアウト水槽とは別な面白さと美しさがあると思っています。
アクアテラリウムを作るには水槽内の水を陸地に回すために、外部式でも水中式でも、モーター式のフィルターが必要となってしまいますが、流木や岩を組み上げた陸上部分を作り上げ、陸上部分には観葉植物や苔などを、水中部分は水草を配置することで、水辺の自然をそのまま切り抜いたような自分だけの小さなグリーンインテリアが出来上がります。
殺風景になりがちなベルツノガエルやクランウェルツノガエルの飼育環境も、園芸店などで販売している「苔玉」を飼育ケージ内に配置してみれば、ちょっと変わった風景が作り出せるかもしれませんね。