ベルツノガエルの水換え
2016/02/14
■ツノガエルの日常管理
ベルツノガエルやクランウェルツノガエルの日常管理の一つに飼育ケース内の水換えがあります。
フンを見つけた時は誰でも直ぐにフンを取り除き、飼育ケース内の水洗いと新しい水を入れ替えることをしていると思いますが、フンなどもしておらず一見綺麗に見える水も随分と汚れている(水質として)場合が多々あります。
水張り飼育やウールマット飼育の場合は、3~4日に1度の割合で水換えを行い、飼育ケース内を常に清潔に保つのが理想です。
我が家のベルツノガエルの飼育環境は、20cmキューブ水槽の中に小型の水中フィルターを設置したテラリウムにすることで飼育ケース内の濾過機能もそこそこ働いているため、大よそ2~3週間に一度の水換えを行い、普段は蒸発した分の足し水をするといった程度です。
■水換えポンプの作成
先日まで、ベルツノガエルの水換えを行なう際には、余ったホースを使って人間ポンプよろしく、口で飼育ケース内の水を吸い込み、サイフォンの原理を利用して水換えを行なっていました。余ったホースなので長さも十分ではなく、水換えの時にはいつも飼育ケース内の水が口の中に入ってしまうことになるので、傍らには吐き出し用のコップとリステリンが欠かせませんでした。
さすがに、人間ポンプ式のやり方では不衛生すぎると常々考えてはいながらもそのままになっていましたが、先日、やっと水換え用のポンプを買ってきました。
買ってきたポンプはもちろんチープな石油ポンプなのですが、いざ水を吸い上げようとしても吸い込みパイプが長すぎて、水面からの高さがありすぎるために水を吸い込んでくれませんし、赤玉土も水と一緒に吸い込まれてしまいます。
そこで、石油ポンプの吸い込みパイプを20cmキューブ水槽の高さにあわせてカットし、吸い込み口の部分に網戸用のネットを巻き付けることで、水の吸い込みを可能にするとともに赤玉土の吸い込みを防ぐようにしてみました。
極めて単純な作りの水換えポンプなのですが、これがまたいい仕事をしてくれるのです。
■新兵器による水換え風景
ベルツノガエルの飼育ケースの水換えをする時は、石油ポンプで水を吸い上げやすいように水槽一杯まで水を注入します。
多少、汚れというか水道水のカルシウム分が水面に浮いてきていますが、水そのものは、そこそこ綺麗に見える程度の透明度を保っています。
ただし、これが飼育ケース内の水の本当の姿ではないのです。
石油ポンプのパイプで飼育ケース内の赤玉土を底からえぐるようにしてあげると・・・・
ハイ、このとおり!これが約3週間ちょっとの間、足し水だけで水換えをしていなかった飼育ケースの本当の姿です!
これほどの汚れがある水を口の中にふくんでいたと思うとゾッっとしてしまいました。また、ベルツノガエルを飼育する環境として考えても、恐ろしい事態です。
使っている底材が赤玉土なので、その粉塵が水の中に舞い上がったともいえるのですが、やはり安心できる風景ではありません。
■ツノガエルが病気になってからでは遅いのです。
ベルツノガエルを飼い始めた当初、腰のあたりに腫瘍ができたことがありましたが、それ以降は何のトラブルもなかったので、水換えの周期もそれほど頻繁にしていなくとも安心していましたが、この現状を見てしまうと、水換えの周期を見直した方が良いのは間違いありません。
幸い、水換え用のポンプを作成したことで、ベルツノガエルの飼育ケースの水換えはとても楽になりました。
プラケースの中で掃除が終わるのを待っていたベルツノガエルに「ごめんな。」と声をかけ、どんなに忙しくとも10日に1度は水換えをすることを心に誓った次第です。
あなたがツノガエルの飼育ケースの水を換えたのはいつですか?一見綺麗に見えても飼育ケース内の水は、結構、汚れているのです。